システムインテグレーション・受託開発に加え、データセンターやクラウドなど、総合ITソリューションを提供しているTIS社。リース・ローン事業部では、2022年7月に立科WORK TRIPを実施されました。社内若手チームによる実施ということで、このプロジェクトの企画を担当したTIS株式会社の幹事さまに、現場側の視点からワーケーション実施の課題や背景、決め手、効果などを伺いました。
TIS株式会社 松宮 良樹さん、本間 匠さん、渡邉 悠太さん
― 企業 info―
TIS株式会社
本社:東京都
従業員数:連結:21,709名 単体:5,469名
業種:情報処理
https://www.tis.co.jp/
煩雑な予約作業や備品手配もまるっとお任せ。コンシェルジュに頼れる安心感
―― まずは今回のワーケーションが決まった経緯を教えてください
当社はITサービスをメインとして提供していますが、これまでのビジネスにとらわれず、時代の変化に応じて変わっていかなければ…という課題意識を持っています。部署としてもどんどん新しいことにチャレンジしていこうという流れがあり、特に若手・中堅層で新しいプロジェクトをつくることが求められていました。
そんな折、事業部の上長から若手・中堅層でのワーケーションを企画してほしいと指示がありまして。3名が幹事となってワーケーションの企画立案に取り組むことに。検討の末、まずは「部署内の横のつながりを強くすること」、その上で「チャレンジしていくための実行力強化」を目的として、ワーケーションを実施することにしました。
―― ワーケーションの実施場所はどのように決めましたか?
幹事の3名で、まずは候補地を探すことにしました。
しかし、いざリサーチをしてみると、宿やワークスペースをそれぞれ自分で手配しないといけない地域がほとんど。
実は、このときワーケーション実施日まで残り1ヶ月という、あまり時間がない状態で…。通常業務に加え、宿を比較する余裕もなく、途方に暮れていました。
そんななか見つけたのが、立科町でした。実績が多く、パッケージでいろいろ提案していただけそうなので問い合わせをしてみることにしたんです。
―― 最終的に立科町での開催とした決め手は何でしたか?
やはり、立科町のワーケーションコンシェルジュである渡邉さんの存在は大きいですね。問い合わせをしたら、迅速に具体的な提案が届いたのでびっくりしました。
その後もワンストップで対応してくださり、行く前にもコンシェルジュとオンラインで打ち合わせもしました。
「バーベキューをやりたい」「宿泊先はホテルがいい」とか、「寝る場所と働く場所の移動はあまりないほうがいい」など、ざっくりとしたリクエストを元にセッティングをしていただきました。
電源タップやホワイトボード、プロジェクターなども用意していただけるので、こちらはそうした備品を持っていかなくていいというのも助かりましたね。
それから環境面でいうと、夏でも涼しくて快適と聞いたのもポイントが高かったです。自然の豊かなところでワーケーションができるうえ、北陸新幹線を利用してのアクセスのよさも魅力的でした。
在宅勤務でのコミュニケーション不足を解消!若手社員のモチベーションアップを実感。
―― 今回のワーケーションのスケジュールを教えてください
今回は2泊3日でした。初日は朝から移動、お昼ぐらいに白樺高原に着いて、そのまま現地でお昼ご飯。午後は各々の業務をテレワークで進めて、夜は懇親を兼ねてバーベキューをしました。
2日目の午前は再びテレワークで通常業務、午後は参加メンバーでのディスカッション企画を実施。
3日目は午前中テレワークで通常業務をしつつ、午後は帰路へ…といった行程でした。
―― 初めてのワーケーションを終えてみて、参加者からはどのようなフィードバックがありましたか?
特に、いまは在宅勤務が中心なので、ワーケーションという“リアルで会う場”を設けたことへのポジティブな反響が寄せられましたね。
バーベキューやディスカッションの時間を通じて、「普段の業務では関わりがない人とも交流が持てた」、「メンバーの個性や人となりを深く理解できた」など、部署メンバーの考え方を知ることが、自身へのよい刺激になったと答えた参加者も多くいました。
率直に「楽しかった」という言葉をもらえて、幹事としてはなによりでした。
―― 上司の方へ実施内容を報告して、どのようなフィードバックがありましたか?
上長からは、
「若手中心だったが、密度の高いディスカッションとそのアウトプットが出せている」
「なにより同世代での相互理解や、個人のモチベーションアップに繋がったようで、それが最大の成果かと思う」
といった声をいただき、ひとまず初回としてはおおむね目的を達成できたかなと思っています。
――今後ワーケーションをどのように活用したいと考えますか?
普段の業務をしながらの2泊3日では、仕事の成果につながる具体的なアウトプットにまで導くのは時間的になかなか難しいなと感じました。
成果を求めるのであれば、開発合宿のように集中して密度の濃い内容に。同じくらいの滞在日数であれば、新しくチームを立ち上げる時のチームビルディングや、社内メンバーでリフレッシュ・自己啓発の研修目的などでの活用がいいのではないでしょうか。
今回、ワーケーションで参加者同士のコミュニケーションの密度が高まるということを実感できたので、今度は現地の方と意見交換をしてみるなど、また趣向を変えて実施をしてみたいですね。
■実施概要
<滞在日数>2泊3日
<参加人数>10名・同一事業部で複数部門の20~30代若手、中堅
<滞在施設>ホテルアンビエント蓼科(レイクビュースイート>
<経費概算>
└交通費 約12万円
└宿泊・食費 約38万円
└合計 約50万円